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ベルト研磨について

ベルト研磨とは、表面に砥粒が付着させてある輪の形状をしたエンドレスベルトをベルト研磨機に装着し、高速回転させてワークにあてたり、逆にワークを持ってきてあてることで表面を磨いていく方式です。

ポリッシャーのように円盤を回転させて研磨する方法もありますが、こちらはあたる部位が円盤の回転によるものになるため、ワークの形状や作業環境によっては適しません。ベルトの場合は、使う幅の分だけを高速回転させることができるメリットがあるため、省スペースであるというメリットもあります。

また、直線方向の回転によって面を磨いていくため、粗目の番手では、研磨痕(ツールマーク)が流線型のものになります。

このため、ヘアライン仕上げ等のステンレス鋼板の表面の仕上げ処理や、大面積の研磨となる鋼板の研磨にも使われています。

研削ホイールのような円盤形状のベルト研磨機に装着することで、研削盤のような使い方もできます。

ベルト研磨用の「ベルト」は構造上は、砥石というよりは研磨布紙に近い構成をしており、ベルトそのものである「基材」、砥石でいうボンドに相当する「接着材」、ワークを削り取る役割をもつ「砥粒」で構成されています。

基材には、袋織綿布が一般的に使われますが、3M社のようにポリエステルを用いている製品も存在します。研磨ベルトは規格の上では布や紙の区別はありますが、布に何を使うのかについては強度区分である引張強さ以外の指定はありません。研磨ベルトの強度は、粒度と大きさ(幅)によって規定されています。

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